現在の上砂川の風景を撮影してみました

 

旧JR上砂川線跡地

1993(平成6)年にJR上砂川支線が廃止され、すぐさま線路撤去の工事が行われた。道道赤平奈井江線から旧上砂川駅までの間は新たに道路が建設された。

上砂川郵便局

1998(平成10)年、町役場の隣にあった上砂川郵便局が旧上砂川支線あとに建設された道路沿いに移転した。隣には上砂川駐在所も移転して、周辺には金融機関、消防署、町役場があり、官庁が集中している。交番より奥は旧炭鉱施設跡の荒地が広がり、開発が期待される。

旧JR上砂川駅

JR上砂川支線の廃止後、上砂川駅の駅舎は取り壊される予定だった。しかしながら、周辺住民の「残してほしい」という声により移築保存されることになった。駅舎内は廃止前とあまり変わらない様子で、今にも列車の汽笛が聞こえそうな気がする空間である。また、1984(昭和59)年に全国で放映された「昨日、悲別で」に用いられた台本や、撮影時のスナップ写真などが展示されおり、現在でも「昨日、悲別で」のファンが多数訪れる。

さわやかトイレ

旧JR上砂川駅があった場所に建設された。当初の計画では、駅を解体した跡地にスーパー・マーケットを核としたショッピングセンターを建設する予定だった。そのなかには、JR上砂川支線の資料館も設けられる予定だった。しかしながら、近隣の滝川市や砂川市に大型のショッピングセンターが次々とオープンしたことなどから計画は進まず、トイレのみが建設された。

上砂川市街

旧上砂川駅跡地(さわやかトイレ)からみた上砂川市街の様子である。三井鉱山によって形成された、長さ約600メートルの2つの通りにわたる商店街は炭鉱が華やかだった頃の面影をわずかに残している。しかしながら、人口が減少するにつれて商店は減り続け、シャッターを下ろしたままの建物が増えており、残った商店の多くは高齢化と後継者不足などの悩みを抱えている。