最近、炭鉱跡をはじめとした「産業遺産」が脚光を浴びるようになりました。そのなかで、数冊の本が出版されていますので 上砂川について触れている本をご紹介します。
こちらのサイトからアマゾンを通じて直接購入することができますので、もしよろしければご利用ください。

定価1890円
[本体1800円+税]

【そらち炭鉱遺産散歩】
北海道新聞空知「炭鉱」取材班 編著、写真・風間健介
出版 共同文化社 2003.10.1

2001年から2003年にわたって北海道新聞空知地方版に連載された「炭鉱遺産散歩」および「炭鉱再考」の記事を修正し、加筆したものを柱に編集されたもので、日本最大の石狩炭田がひろがる空知地方の炭鉱が残した「産業遺跡」が鮮やかな写真と読みやすく詳細な文章によって収録されています。上砂川町では、「旧三井砂川炭鉱中央立坑やぐら」、「三井砂川炭鉱第一立坑やぐら(現存せず)」、「旧上砂川駅」が収録されているほか、三井砂川炭鉱で採用された「水力採炭」についても触れられています。なかでも2003年4月に解体された「第一立坑やぐら」について詳細に記されており資料的価値も高い一方、気軽に炭鉱遺産を見学することができるようにと、見学モデルコースや空知管内の観光施設なども掲載されており、ガイドブックとしても活用できます。
上砂川町をはじめ、三笠市、美唄市、夕張市、月形町、栗山町、栗沢町、赤平市、歌志内市、芦別市、奈井江町、滝川市にある炭鉱施設と炭鉱に関連した施設が収録されているほか、石狩炭田に隣接する留萌炭田の沼田町と羽幌町の炭鉱施設跡についても触れられています。


定価2730円
[本体2600円+税]

【炭鉱―盛衰の記憶】
北海道新聞社 編
出版 北海道新聞社 2003.10.10

「石炭」の存在は北海道の開発に大きな影響を与えました。石炭がエネルギーの中心だった昭和30年代前半まで、北海道には多くの炭鉱が存在し、炭鉱を抱えるマチは繁栄を誇っていました。しかしながら、エネルギー源の中心が石炭から石油に移り、海外から安価で良質な石炭が輸入されるようになり石炭産業は急速に衰退し、炭鉱で栄えたマチも急速に衰退して行きました。
この本では、北海道における石炭産業や炭鉱開発、さらには採炭技術の歴史をはじめ、炭鉱町で育まれた独特の「コミュニティー」や生活文化などについて、4人の専門家によって執筆されており、資料的価値が非常に高い本となりました。また、炭鉱施設跡を「歴史的資産」として活用しようとしている北海道空知支庁の取り組みも紹介されています。
上砂川町に関しては、「旧三井砂川炭鉱中央立坑やぐら」、「三井砂川炭鉱第一立坑やぐら(現存せず)」、「旧上砂川駅」が収録されているのをはじめ、上砂川町における炭鉱の歴史などが記されています。