祝典序曲  D.ショスタコーヴィチ
  Festive Overture Op.96<Dmitry Shostakovich>


ロシアの近代音楽を代表する作曲家の一人であるショスタコーヴィチ(1906-1975)は15の交響曲をはじめ、数多くの名曲を残している。交響曲だけでなく、映画やバレエにも素晴らしい曲を提供している。西欧の斬新な技法を取り入れたショスタコーヴィチは、しばしばソヴィエト政府から干渉を受け、しばしば不本意な作曲活動を強いられた。
「祝典序曲」は、ボルガ河とドン河を結ぶ運河が1952年に完成したことを祝って、1954年に作曲された。吹奏楽では1964年に出版されたD.ハンスバーガー氏の編曲が有名である。

 

 バレエ「ライモンダ」より グランド・アダージョ  A.K.グラズノフ
  Grand Adagio from RAYMOND <Alexander Konstantinovich Glazunov>


ピアニストの母のもとに生まれたグラズノフ(1865-1936)は、早くからその才能を見出され、リムスキー=コルサコフから作曲や音楽理論を学び、16歳のときに「第一交響曲」を作曲し、世間の注目を浴びた。「ライモンダ」は、グラズノフがはじめて手がけたバレエ音楽であり、ロシアバレエの傑作といわれている。
グランド・アダージョは、戦争によって婚約者であるジャンと離れ離れになってしまったライモンダが、アブドゥラーマから愛を告白される場面で用いられる音楽で、非常に美しい旋律がゆっくりとしたテンポで流れる。木村吉宏氏によって吹奏楽に編曲され、吹奏楽コンクールや各種コンサートで頻繁に取り上げられている。


CD 大阪市音楽団
指揮 木村 吉宏


定価 2,855円(税込)
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1、「シンフォニエッタ第2番」より 第一楽章"オーヴァーチュア”  P.スパーク

2、歌劇「ルイザ・ミラー」序曲  G.ヴェルディ
3、第5組曲 〜インターナショナル・ダンス〜  A.リード
4、ブラックホースが舞うところ  R.W.スミス
5、フリー・スピリット序曲  J.ウィリアムズ

6、アントワープ賛歌  J.ヴァンデルロースト

7、マルテニッツァ 〜春の序曲〜  P.スヴァルツ
8、ウェスト・セーラム・ウィンズ  E.ハックビー
9、ララミー 〜ウェスタン序曲〜  D.シェーファー
10、映画「フック」ハイライト  J.ウィリアムス
11、バレエ音楽「ライモンダ」より "グランド・アダージョ” A.K.グラズノフ

 

 ブラス・オーケストラのための「行列幻想」  團 伊玖磨
  Procession Fantasy for brass orchestra <Ikuma Dan>

團 伊玖磨(1924-2001)は、1945年に東京音楽学校(現:東京芸術大学)を卒業し、近代日本音楽の代表的な作曲家である。とくに、1952年に完成した「夕鶴」は、日本を代表するオペラとして数々の賞を受賞している。作曲活動以外にも積極的に取り組み、随筆「パイプのけむり」は1964年から36年にわたって多くの読者を魅了した。
「行列幻想」は、1977年にブリヂストン・タイヤ久留米工場吹奏楽団の委嘱によって作曲され、1977年と?1978年の全日本吹奏楽コンクールでこの曲が取り上げられ、行列幻想が全国的に知られるきっかけとなった。この曲は3つの楽章に分けられ、第一楽章「男の行列」は力強い曲で、第二楽章「女の行列」優雅でロマンチックな曲、第三楽章である「そして男と女の行列」はトランペットのファンファーレから始まる華やかな曲である。はじめから吹奏楽のために作曲された曲ではあるが、警視庁音楽隊嘱託の編曲者である時松敏康氏によって編曲されている。


CD 演奏:東京佼成ウインドオーケストラ
指揮:金 洪才

cover
定価 2,947円(本体 2,816円+税)
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1、シンフォニックバンドのためのパッサカリア  兼田 敏
2、三日月にかかるヤコブのはしご  真島 俊夫
3、ソング・アンド・ダンス  鈴木 英史
4、冥と舞  池上 敏
5、ブライト・ムーン〜管楽器と打楽器のための音楽  西邑 由記子
6、ブラスオーケストラのための行列幻想  團 伊玖磨
7、管楽のためのメロディ  伊藤 康英

 

 

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